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- 2023/05/22
- スタッフブログ
クロモリパイプのお話の巻
アゼリアサイクル店長Nでござります
「初期型DURA-ACEオーバーホール」番外編
今回で本当の最終回となります😅
さて今回のオーバーホールのベースとなる車輌はなんなのか?って
ご質問が多かったのとクロモリロードのパイプのお話をします☺️
メーカーは「関根自転車」(セキネサイクル)
今はないメーカーです
「山口自転車」と資本合併後、「自転車三和自転車工業」を経て
今は「アサヒサイクル」(サイクルベースアサヒとは無関係)となった模様です
正式名称は定かではないのですが
オーナーさんが言うには
セキネ「カナディアン チャンピョン ロード」だそうです
多分ですが「カナディアンロード」の中にもグレードがあり
タンゲのチャンピョンパイプを使ったモデルだと思われます
タンゲと言っても
「ジョーよ・・二人で苦しみ歯を食いしばって、このなみだ橋を逆に渡っていこうぜ」で有名な「明日のジョー」のトレーナー「タンゲのおっちゃん」こと「丹下段平」ではありません😅
もちろん「大河内伝次郎」演ずる「シェイは丹下、名はシャゼン」
隻眼隻腕の「丹下左膳」でもありません😅
1920年に「丹下安二郎」氏によって自転車のフロントフォークを製造する丹下製造株式会社が大阪に設立され
クロームとモリブデンを配合した化合鉄 通称:クロモリのパイプを製造
バテッド加工や焼入れ加工をして自転車用フレームパイプとして販売
紆余曲折あり現在日本には存在せず
台湾に「タンゲ インダストリー コーポレーション」として存在します
(タンゲ精機とは別会社ですが創業者は兄弟だそうです)
そんなタンゲパイプを使ったカナディアンロードなのだと思われます
フレームに「チャンピョンNO、1パイプ」を使ったものです
「クロームモリブデン バテッドチューブ」とありますね
図に見える様にパイプの厚みが変わるのがバテッドチューブです
TANGEパイプにも色々あります
私のクロモリロードは
TANGEプレステージパイプを使っています
「ダブルバテッドチューブ」(図の様にパイプの厚さが2段代わります)で
「HEAT-TREATED」(焼入れ加工)がしてあります
高張力で軽量なの特徴です
これだけではなく全部で9種類あります
過去にオーバーホールさせて頂いた
ちょっと古めのクロモリビアンキですが
「DEDA CCIAI デダチャイ(だだちゃ豆ではありません)」の「ZERO TREパイプ」(イタリア)
(うる覚えですが、確か4130クロモリの焼入れだった様な…😅)
パイプメーカーはまだまだあります
国内では「カイセイ」なくなってしまった「イシワタ(石渡)」
海外では「レイノルズ(イギリス)」「コロンバス(イタリア)」
なくなってしまったパイプメーカー、自転車メーカーは多々ありますが
細身のクロモリパイプで作られたロードバイク
やはりカッコイイですね☺️
「クロモリパイプのお話の巻」への1件の返信
お疲れ様です。クロモリも奥が深いですね。勉強になりました。