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- 2025/09/07
- スタッフブログ
2026 NEW CERVELO R5 新旧比較
前回は取り急ぎCERVELO R5 ニューモデルのブログをアップしました
前モデルのR5をオーバーホールでお預かりしているので
じっくりと新旧モデルを細部にわたり比較していきます

↑前モデル サイズ51 R8170組

↑ニューモデル サイズ54 R8170組

ハンドル、ステム別体から

一体化したインテグレーテッドハンドルになりました
エアロ効果と軽量化を兼ねています
400mm×100mmの場合134gマイナスとなります


ゴムキャップでトップキャップボルトを隠して抵抗を下げていましたが

サラネジになり表面が滑らかになりゴムキャップが排除されました
トップキャップ自体も軽量化され7gマイナスとなります

前モデルはステムをコラム部にクランプするためのボルト用の
雌ネジ切ったスリーブがステム内に埋め込まれていましたが

それを排除して

上記のパーツで締め付ける形となりました
段差ができて抵抗になるような気もしますが軽さを求めて採用されたようです

コラム外径は変わらないようで前モデルのバイクに新モデルのハンドルを取り付ける事は可能なようです(後に出てきますがベアリング上部トップキャップの形状も基本一緒です)

デジタルノギスで計測していないのですが
コラムの厚さは0.1〜0.2mmくらい薄いので内径は変わっているかと思われます
マルチプレッシャープラグも

(上下ともに左が前モデル、右がニューモデル)

長さが長くなりましたが、こちらも軽量化され9.5gマイナスとなります
コラム内径がちがうようなのでこちらは流用不可能と思われます


前モデルと同様の左右分割タイプのコラムスペーサーを使用し
ベアリング上部トップキャップの基本サイズ等も変わりませんが
(スプリットリングで1gマイナス)


分割式となり22mmと7mmの入れ替えがブレーキホースを分断しなくても交換出来るようになりました(各6g、2gマイナス)
またこれを採用する事によりヘッドベアリングのグリスアップも容易となりました

フォークコラムのフロントブレーキホースの立ち上が部に関しては

開口部の余分な補強を排除して軽量化に貢献しています(5gマイナス)

わかりづらいのですがフロントフォークのブレーキ側の開口部を簡略化しグロメットを排除しています

これも空気抵抗うんぬんよりも軽量重視という事でしょう
また
フロントブレーキキャリパー取付ボルト用のフロントフォークに埋め込まれた雌ネジを切ったスリーブも排除し

前方からリアブレーキと同じように貫通ボルトで取り付けます
これもステムのコラムクランプ部の変更と同じく空気抵抗よりも軽量化を重視した結果でしょう

フロントフォークとヘッドチューブの接合部も形状が変更されています
このあたりはヘッド剛性を下げている事と関係があるのでしょうか?


ヘッドチューブもしかりです
ヘッドチューブ剛性は13%下げています

BB周りは前モデルよりも外観上は絞られていますが剛性は13%上がっております

トップチューブはより薄く扁平となりますが

シートチューブのトップチューブ、シートステーの交点部のマチを増やし剛性を上げています

前モデル 51フレーム 28c(標準は25c)

ニューモデル 54フレーム 26c
タイヤクリアランスは大きくとってあり29cを基本に設計されています
シートクランプも変更され

右がニューモデル

6gマイナスとなっております

フレーム内部の形状が違うため互換性はありません

シートチューブも外径が細く、厚みも薄くなり大幅に軽量化されましたシートポストで23gマイナス
シートレールやぐらも改良されクレドール部がカーボンとなり27gマイナスとなります
こちらもシートポスト外径が違うので互換性はありません

RDハンガーはUDHとなり

シマノハンガーの場合5.8gマイナスとなります


パワーメーター4iiii Precision Pro Gen3+DUALが付きます

ホイールはRESERVE 34/37から 34/37TAになり

DT SWISS ハブグレードは370から240にグレードアップしています
サドルは

prologo scratch M5から

prologo NAGO R4 PASに変更
メーターステーはインテグレーテッドハンドルなので

ハンドル下部に取付台座があります

GoProマウントをベースに

GARMIN、Wahooアダプターを使い各メーターが取付可能です

もちろんGoProマウント付きステーもあるのでライト等の追加もできます

ステーを必要としない場合はカバーで塞ぐ事ができます
(この部分は空気抵抗が発生すると考えているようですね)
さてここまでご紹介させて頂きましたが
CERVELO R5 R8170組の実測重量はというと
前モデル51フレームで7.015kg
ニューモデル54フレームで6.525kgとなりました
(チューブ、シーラント、タイヤ、ブレーキホース、フルードの相違はありますのであくまで参考値とみてください)
これをSRAM RED 1x XPLR 10-44tの場合5.97kg(サイズ56)の場合5.97kgとなります
6kg切りとはビックリですね
軽量化されただけではなく前モデルと比べマイナス2Wというエアロデータも出ています
CERVELOの本気さがお分かりいただけでしょうか?
今回のブログは新旧の細部の比較となりましたが
diatecさんがでCERVELO R5のブログで私のインプレッションを載せてくださっているので、もしよろしければですがお読み頂ければ幸いです


「2026 NEW CERVELO R5 新旧比較」への1件の返信
お疲れ様です!数年でここまでバージョンアップしたのですね。勉強になりました。