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- 2021/10/01
- スタッフブログ
「自転車がお店に並ぶまで(その2)」
変速、駆動系の整備のご紹介となります
まずは箱に入れられてお船にとトラックに揺られてきた子のホイールは間違いなく歪んでいます(泣)
車輪が歪んでいては真っ直ぐに走りませんし
リムブレーキ(車輪を挟んで止まるブレーキ)の場合は
左右同時にブレーキパッドが接触しなければ止まりません
「でも大丈夫!」(吉高由里子風で)
スポークの根元にあるニップルを回て調整、なじみを繰り返し
横振れ、縦振れを取り、センターを出していきます今回はディスクブレーキなのでディスクローターも修正します
さてお次はリアディレーラー(後ろ変速機)の修正です
アルミフレームやカーボンフレームの場合リアディレーラーはフレームに直接つかず
リアディレーラーハンガー(取り換え可能な後ろ変速機台座)に付きます
なおかつネジで止まっているので増し締めをします
一体型の場合、右転倒時にリアディレーラーが接触しフレームが曲がります
リアディレーラーハンガー別体の場合、曲がったハンガーだけ交換すればよいのです
元から曲がることを前提で作られたものなので
箱のなかで揺られて曲がります(汗)
この場合曲りが微細なのでエンド修正工具で修正をします
これをやらないとリアディレーラーのガイドプーリー(小さいギア)と
後輪のギアが真っ直ぐにならないので変速がスムーズにいきません
お次は前です
クランクの根元のクルクル回るところ「ボトムブラケットベアリング」(通称BB)
ネジ式(スレッドBB)と圧入式(プレスフィットBB)があります
ネジ式(つげ義春ではありません)は増し締め、圧入式は再圧入します
これをやらないと異音がでたり、緩んでフレームを破損させるばあいがあります
クランクを取付け
フロントディレ-ラー(前変速機)をクランクのギアの歯と並行になる様に取り付けます
ワイヤーを取付
チェーンを張り
変速調整をして駆動系が完了します
次回「自転車がお店に並ぶまで(その3)」最終章「制動系の巻」となります